9月2日。金曜日。雲は多いけど、まずまず晴れている。
福岡県民になって3日目の朝。キャスト一同頑張ってるよ。ハラシン(原慎一郎くん)も一生懸命やっている。なんだか胸の真ん中が熱くなる。
圭吾の手術が成功したと報告があった。胸の奥に嬉しさが広がる。
「一人はみんなのために...みんなは一人のために...」だ。
さて、話は変わり、BWML(ブロードウェイ・ミュージカル・ライブ)の想い出を少々。
選曲は、制作の方々の希望と自分の希望をすりあわせて決めさせていただいた。まず「オープニングに相応しい、テンポが速く勢いがあって有名な曲」を歌って欲しいと依頼が来たので、「バンボレオ」を選んだ。今、全国ツアーを頑張っている我らが船長・坂本マサと燃えた『ゾロ・ザ・ミュージカル』からだ。問題は、歌穂さんとユッコの歌う曲だったため歌詞がオナゴ言葉であったこと。
「いやん、だめよ、ストップ、待ってて」みたいな歌詞は、羞恥心少なめの俺でもちょいと恥ずかしかったので(笑)、スペイン語を交えつつ男仕様のワードに変えて歌った。いかがでしたか?
マサ、必ず「V6」コンサートには行くからね。
次に、前回歌ったアニーの「Tomorrow」みたいな、フェイクを交えて歌うミュージカル曲はどうかということで「マリア」を選んだ。俺の2nd CDに収録したヴァージョンだ。NHK『青春のポップス』で編曲と指揮を手がけていらした藤野浩一さんのアレンジによる、原曲とは大幅に趣を変えたヴァージョン。気に入っていただけたかな?
そして、19歳の年の差を越えた「禁断のラブ・デュエット」について(笑)。
1曲誰かとデュエットを歌うというのはこの手のガラコンサートではよくあることで、昨年は坂元健児くんと『レント』の「What You Own」を歌ったし、もっと前は、和音美桜ちゃんと「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」を歌ったこともある。
今回はどうなるのか?ここは個人的に重要なポイントであった。
『オペラ座の怪人』の「ポイント・オブ・ノー・リターン」とか『ロミオとジュリエット』の「エメ」とか何曲か歌いたいデュエットリストを提出し、決定を待っていた。数週間後、先方から「デュエットですが、エメではどうでしょうか?」とレスポンスが来た。俺はこのミュージカル自体は見たことないけど、CDは大好きでかなりヘビロテしていたこともあるので、微笑みながら「ええ、エメでお願いします」とお答えした。
「で、相手はどなたですか?」高まる緊張を隠しつつ俺は穏やかに質問した。
「あ、はい。神田沙也加さんでいかせていただきたいのですが」
................神は俺を愛している................
幻聴でも聞いたのかと思った。だって19歳も下の輝くレディーと愛を奏でるのだよ!!俺がロミオでさやちゃんがジュリエットだよ!!
本来は、言ってみればバルジャンとコゼットの年の差だよ。すれ違っちゃったけど(泣)。
「勿論です!!もう神田さんで決定して下さい。なんならもうパンフレットに印刷して下さって結構です」
早押しクイズの解答者くらいのスピードと、恐るべき語気の強さで俺は答えた。
そんなプロセスを経て「エメ」は決定した。難しい曲だったので緊張感もあったけど、超幸せだった。さやちゃん、ありがとう!!
アラミスを通して神様に毎日祈っていたので、神様がご褒美を下さったのだと思う。
アラミスをやって良かった。
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