2011年7月アーカイブ

2つの感情

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7月31日。空が不安な表情をしている。昨晩の揺れを知っているかのように...。

おはよう。

遂に7月が終わりを迎える。すなわち『三銃士』開幕から丸2週間が過ぎたのだ。昨日始まったような、もう半年演じているような、不思議な気持ちだ。カンパニー全体の士気が物凄く高いのがこの作品の特徴で、全然飽きが来ない。緊張感があるからか?

「殺陣のシーン」がある種のモチベーションに繋がっているのは間違いない。何回やっても心の奥が引き締まる。『ゾロ・ザ・ミュージカル』の時も同じだったが、一瞬の気の緩みが悲劇を引き起こしかねないからね。

アラミスとして剣を持つたびに2つの感情が浮かび上がる。

「気の弛みからキャストの誰かを傷つけないようにしよう。注意一秒怪我一生だ」

「なんて美しい剣。わたしに相応しい。剣のフェイスに刻まれたこの薔薇の紋章が目に入らぬか!フッ」

今日も行ってきます。

ところで、アトスとポルトスの模様は何だと思う?




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7月29日。依然、雲は厚く垂れ込めている。ほぼ雨か?

ミュージカル『三銃士』を支えてくれている心強い方を紹介したい。熱いパッションをお持ちなのに、上演中はどんな時も冷静に対処できる大人であり、普段は優しくユーモアのある、目の大きな指揮者さん。

西野淳さんだ!

指揮者さんの仕事は、稽古場にも1ヶ月ずっと立ち会って下さり、役者の間の取り方や癖を「譜面」に反映させ、それをオーケストラに伝えるところからスタートする。本番が始まると、「指揮者モニター」といって、袖に「西野さんを大写ししたテレビ」が登場する。指揮棒のタイミングを見ながら役者がコーラスしたりするのだ。

すなわち俳優陣がこの2ヶ月半で一番凝視する「アップ顔」は「西野さんの顔」というわけだ。恋人や家族の顔よりお馴染みだという役者もいるくらいだ(笑)。
とにかく朝から晩まで穴が開くほど見つめている。キョロキョロの目が可愛いキュートな指揮者さんだ。しかし表情はいつも真剣(当たり前か)。役者・オーケストラからの信頼はとても厚い。

西野さん、今日もよろしくお願いします。

PS カーテンコールで西野さんが披露する指揮棒は必見ですぞ。




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7月28日(木)。光を遮ろうとする意思を感じるほどの曇り。2回公演。


やりました!昨日は2幕の例のシーンで拍手が来ました!

あの場面は「4人が馬車でコンスタンスを助けに向かっている」という設定だが、演劇表現として「幽体離脱」したかのように我々は自由に動いている。それもあのような細い道を(笑)。
稽古場では、女子キャスト達が ♪キャ〜〜〜〜〜♪と歓声を浴びせかけてくれたものだ。3アラフォー+リアル王子がキメポーズを作っているのを微笑ましく思ってくれたのだろう。それはそれは「俺ってイケテる?」と錯覚するほどだった。立っている場所は稽古場ではなく、もはや「東京ドーム」か「横浜アリーナ」であった。

あの興奮と血液逆流感が忘れられないのだ!

昨日、歓声はさすがに出なかったが、拍手が来ただけで、俺たち4人が袖に駆け抜けた後「よしっ」とガッツポーズを決めたのは言うまでもない。

あ、でも一番大事なのは勿論芝居なので別に要求はしてませんよ。ええしてません。まあ気が向いたら考えてみて(照)。


さて、俳優石井一孝はシンガーソングライターでもある。俺は大の音楽好きでね、ソロCDを4枚、曽我泰久さん(ヤッチン・親友)とのコラボレーションCDを1枚、合わせて5枚のアルバムをリリースしてるんだ。大半は自分の曲です(ミュージカルのカヴァーCDもありますが)。

俺の曲を一人でも多くの方に聴いてもらいたいなあと思い、Youtubeに少しずつアップしていこうと思ってます。まずは1st CD『Heart & Soul Cafe』から「Lady Blue」。2nd CD『Doors To Break Free』から「夜が明ける前に」をアップしました。どちらもバラード系です。アラミスに通じる高い声で歌ってます(笑)。良かったら見てみてね。

では、曇り空を吹き飛ばす「元気」で通勤してきます。

See You


◆  Lady Blue
http://www.youtube.com/watch?v=NBhE8JKAg78

◆ 夜が明ける前に
http://www.youtube.com/watch?v=5fJeXzGtt6Q





7月26日。晴れだけど雲多し。白の中に青がある感じ。

さあ、今日は休演日明けの2回公演。これからしばらくは休み無しだぞ〜。無理しないようにハリキれ、俺。

先日お伝えした12月23日「石井一孝コンサート」の詳細をお知らせしたい。



『たった一度のコンサート 2011』

日にち:12月23日(祝)
時間 :1st   14:30〜 / 2nd  18:00〜 
場所:草月ホール(東京・青山)
料金:6500円(全席指定・税込み)
発売日:9月3日
チケット入手先:石井一孝公式サイト  www.kazutakaishii.com


ゲスト:我らがアトス 橋本さとしさん!!


今年は年始の『ゾロ・ザ・ミュージカル』以来舞台が忙しくて、自分のコンサートはこの日のみ。そんなわけで「たった一度のコンサート」と題しました。サブタイトルが欲しいと思っているので、きっと例によって例によるでしょう(笑)。

さとしさんと『三銃士』で再会し、毎日毎日音楽話で盛り上がってるんだけど、「こんなに好きな音楽が一緒の人っているんや!」と思ってるんだ。さとしさんもビックリしてる。俺たちの好きな音楽は、ギターが歪んでいてガッツがあり、メロディーは流麗で美しいもの。そしてヴォーカルの力は見過ごせない。セクシーでタフで腰のある声が好きだ。

キッス、スコーピオンズ、ディジー・ミズ・リジー、イナフズナフ、レインボウ、ヨーロッパ、ジャーニー、フォリナー、カンサス、ラヴァーボーイ、クイーン。

さとしさんとのデュエットは、「70's 80's ハードロック・メドレー」とか「キッス&クイーン・メドレー」なんてどうかな?と今は漠然と考えている。

もちろん日にちが日にちですし、皆様が大好きな「クリスマスソング」も歌います。これはハードじゃありません(笑)。あとは言わずもがなだけど、石井のオリジナル曲をお届けします。5枚のCDの中から選りすぐった曲に新曲も添えて...。アラミスを演じる今もメロディーが次々に浮かんでくるんだ。楽しみにしててね。

では2日ぶりにトリオ再会の地へ行ってきます。









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立候補

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ああ楽しかった。

昨日は井上芳雄くんのFC貸し切り公演。2000人が熱く鮮やかに燃え上がった。拍手の大きさが何だか物凄くて、千秋楽レベルの爆音だったなあ。一糸乱れぬタイミングで繰り出されるアプローズは、我々の大好物。役者陣は思わず乗せられてしまうほどだった。俳優は「誰しもが褒められて伸びるタイプ」なので木に登りやすいのだ。

もしも「褒められるのが好き選手権」があった場合、俺はかなりの上位だと思う。ほぼ無敵と言っていい。多分全日本3位に入選するのは確実だ。他に敵がいるとすれば、さとしさん、祐二、そして芳雄だろう。彼らの目がいつもそう語っているからだ。

2幕後半の例のシーン(笑)で受けた「やらせ黄色い歓声」は生涯忘れられない想い出になった。トリオ一同涙ぐんでいた。あの後「生きててよかったね」と語り合った。明日からの本番では、昨日のトークショーのように無理強いできないので(笑)、もうアイドル気分は味わえないと思う。え、もしかして味わえる?いやいや無理しなくてもいいから!でもちょっとだけ期待しておく(〜_〜)

なんやら、うちのリーダー「サトス」は井上芳雄ファンクラブの名誉会員だとか。どうやったらそんなに偉い会員になれるの?とさとしさんに聞いたら「言ったもん勝ちや」と言っていた。年会費も収めていないらしい。

それなら俺も宣言する。

今日から俺も『芳2倶楽部』名誉会員に立候補したい!何票取ったらいいのかな?
7月24日。晴れ。我らが「ダルタニアン」井上芳雄くんのファンクラブ貸し切り公演。

舞台稽古から一日の休みもなく突っ走って来た『三銃士』カンパニー。芳雄の溢れるパワーと包んであげたくなるような感情表現が素晴らしいので、それに引っ張られるように今日まで頑張って来たアラフォー達。今日が終われば待望のお休みだ。従って、今日の公演は盛り上がること間違いなし(笑)。

さて、同じフェンシング系の作品でも「空気感」から「手触り」から「楽曲の温度」まで全く違う作品があった。そう、『ゾロ・ザ・ミュージカル』。
今年の頭から3月末まで、あの大震災をも乗り越えて1度も休演することなく走り抜けたミュージカル。名古屋の地でグラグラに揺れたあの日のことは今も忘れない。

あの火傷するほど熱かった『ゾロ』で生まれた絆はホンモノで、今もキャスト一同マメに連絡を取り合っている。『ゾロ』の日々は永遠だ。

ZORRO役は坂本昌行くん。今では人生で最も大事な友人の一人だ。あ、俺がそう思ってるだけかもしれないよ(笑)。そのマサが、我らが船長が、今日、なななんと40才のバースデーを迎えた。

めでたい!!!!!   Feliz Cumpleanos(スペイン語で誕生日おめでとう)!!!!!!

切り捨てると10才違いだった俺たちだが、今日からは四捨五入しても同級生ということになる。jajajajajajaja。とうとうやってきたな同じ舞台に......。共に歩もうではないか40のステージを。

マサ、心からおめでとう!「情熱」と「冒険」と「食欲増強」にあふれた一年になりますように.....。

初心

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本日は昼公演のみ。気温はどうやら低めだったらしい。俺たちはモグラのような人種なので、外の温度や天気に非常に疎いのだ。したがって感覚としては「曇り」くらいかな。もしかして違ってる?

さて、公演後、汗を拭き拭き下手の裏導線を通ってロビーに向かったトリオ。初めての「募金活動」だった。

「自分にできることが誰かのためになるかもしれない」

その想いを胸に、ミュージカル『三銃士』は1回公演の後、ロビーにて東日本大震災の被災者の方々に向けて募金活動を行うことになった。その是非やその好き嫌いは人によって様々だろう。自分の置かれている状況や、経験した真実の大きさによって違って当然だ。寄付をすることは義務じゃないし。

でも俺たちは「誰かのために何かができるなら」頑張ろうと思っている。日本人って愛国心に乏しい国民とか言われるけど、思っていたより「日本人の日本を愛する想い」って深く尊く大きいのかもしれないね。

時間にして30分くらいか、最後列が見えないくらいお客様が並んで下さった。本当にありがたい。決して安くはないチケット代の他に大切なお金を寄付して下さるのだから。

「募金活動」を経験して、皆様の笑顔や真剣な眼差しに触れ、この気持ちに応えられる作品をお届けするのが俺たちの一番の仕事だと改めて気付かされた。芝居や歌にありったけの魂をこめてお客様に贈る。ただひたすらに。

今日という日は、思いがけず、初心を思い出させてくれる貴重な一日になった。

7月21日。俺の心の晴れやかさとは裏腹な曇り空。2回公演。

台風はどうやら南に逸れていっているようだが、まだ空は荒れている。ところでどうして俺が「晴れやか」なのかって?フッ、恋かな。

いや嘘です。

年末に開催するコンサートのゲストが正式に決定したからだ!!

俺はなんでも自分でやってしまう男。会場を押さえて、ミュージシャンに電話をして出演依頼をして、リハーサルスタジオを予約し機材の手配もし、音響さんと照明さんに声をかけ、駐車場の心配もし、おまけにアレンジして全譜面を書く。もちろん新曲も書き上げる。

はっきり言ってマニアだな(笑)。でもこういう苦労が自分を成長させてくれたのは間違いない。好きだからこそできるんだね。

そういった作業の中で一番大切なのはゲストの選定かもしれない。何故ならコンサートで重要なのは『トーク』だからだ!いや、音楽は言うまでもありませんよ。でもCDを聞いてるわけじゃないんだから『トーク』は相当大切だね。そこで強力な話し相手が必要というわけ。


決定!12月23日 草月ホールでの「石井一孝コンサート」のゲストは  

      
       ◆我らがアトス・橋本さとしさん◆


いやはや、今これ以上の話し相手はいないやろ!まさに台風級だ。この2ヶ月ほとんど毎日10時間くらい一緒にいるからね。そんじょそこらの恋人同士より絆が深いぞ俺たちは(笑)。

さとしさんがハードロック好きなのは知っていたけど、詳しい音楽話をしたのは稽古場が初めてだった。俺はラモン総督以来ハードロックに目覚めてしまい、最近はAORより好きなくらいでね、あれが良いよね、これが良いよねと話すと、恐ろしいくらい、さとしさんと好みが一緒なんだよ。ハードロックったて幅が広いけどストライクな音が一緒なんや。

というわけで、12/23 はハードなロックコンサートをやってみたい!!!!石井一孝ライブ史上最もロックな音と、最も激しく砕けたトークをお届けしたい。いかがか?

詳細は...あ、もう帝劇に行かなきゃ....時間がないので明日書きます。これにて失礼(笑)。



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おはよう。

初の2回公演も鋼の体力で乗り切った私たち。「三銃士」の航海も波に乗って来たようだ。

『ゾロ・ザ・ミュージカル』以来「剣は友達」な人生を歩んでいるが、ラモン総督の持っていた剣とは形状も重さも長さも少しずつ違う。どこがどう違うのかうまく説明できないが、今回の方が軽くてしなやかだ。ラモンの時は重かった〜。

実は、トリオの剣のフェイスには、それぞれのキャラにあった模様が施されているんだよ。この写真じゃ分からないかもしれないけど、アラミスは「薔薇の花」。ポルトスは何だろう?パンかオナゴかな?じゃあアトスは?「ミレディー命」とか?

自分以外の模様はよく知らないので今度確認してみる(笑)。



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7月19日。『三銃士』3日目。初の2回公演。曇り空。

歌稽古が始まったのが5月の20日過ぎだったから、最初からざっと2ヶ月たったことになる。

台本を初めて通して読んで「お〜これが三銃士という作品か。なかなか面白いな」
譜面を初めて読んで「わお〜これは結構来合い入れないと。良い曲だけどキーが高いな」
映画を初めて見て「フオ〜こいつは壮大なストーリーだな。チャーリー・シーン格好良いな、おい」

それぞれにワクワクして、まるで少年のように初々しく稽古を重ねてきた。その都度、我が台本は隣りにいてくれた。朝も夜もベッドサイドでも。

舞台の出来とか手応えというのは、お客様が入って拍手をいただいてカーテンコールの幕が閉まるまでは分からない。究極の生モノだから。でもこの2日、温かく、いや熱烈に迎えていただいているようだ。嬉しい。とっても嬉しい。

みんな、ありがとう。

オレンジ台本ちゃん、君もありがとう。でもまだお役御免じゃないよ。次はどんなシーンか祐二に聞かずに把握できるようになるまで、俺を導いておくれ(笑)。




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嵐と爆竹

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おはよう。

夢と希望を乗せた一夜が過ぎ、目覚めると真っ青な青空が広がっているではないか!そしてなんと「なでしこジャパン」がアメリカを破って優勝したそうじゃないか!

そんなわけで今朝はめっちゃ気分が良い。

でも一番気分が良い理由は、昨晩みんなから嵐ような拍手と爆竹のような爆笑をもらったから。初演の初日というのは、もちろん不安も大きいからね。

「俺たち間違ってないんだ」「そうか、やっぱりこの作品面白いよね」「トリオも結構ウケをとってたよな」「敵はサカケンだな(笑)」

袖や楽屋で、手応えを感じる発言が乱れ飛んだ。

笑われて自信を深めるトリオは最早「芸人」の一種かもしれない。

いざ2日目。




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こんばんは、皆様。

アラミスは今も興奮して眠れない。何故ならさっきまで「通し舞台稽古」をやっていたから。体中がご機嫌に疲れてダル〜くなっているのに精神はキリリと尖ってしまっている。

舞台稽古というのは、役者にとって、拘束時間が長く気力体力ともにキツい。だが、演出部のみなさんや大道具さん、小道具さん、衣裳部さん、床山さんなどスタッフさんは役者がキツいなんてレベルじゃない。この3〜4日はほとんど不眠不休で作業をされている。具体的に言うと、この数日は1日2〜3時間睡眠とのこと。

俺は毎日ほぼどんなことがあっても8時間睡眠を確保する「おこちゃま」だ。例え大好きな風呂を諦めても、大好物の白ごはんを大盛り食べたいのに並で我慢しても、とにかく眠ることを優先する。大盛りは関係ないか(笑)。

だから、スタッフさんを尊敬するし、心からありがたいと思う。舞台の表に見えているものは実はほんの一部で、裏側には人知れない苦労や涙や努力が隠れている。

舞台は総合芸術だ。

それぞれのセクションのプロフェッショナル達が英知と才能を持ち寄り、時間と熱情を重ねて、やっとのことで幕を開ける。崇高で尊い仕事だと思う。その一員でいられて俺は幸せだ。

明日(いや今日か?)は、何百人にも及ぶ『三銃士』カンパニーの情熱の成果をお客様に見ていただく記念の一日。俺たちの「夢」や「希望」や「勇気」が皆様の心に届くだろうか?そうあれば幸せだ。

見たくても見られない被災された方々も多くいると思うんだ。今なお「眠れぬ夜」と「癒えぬ傷」を抱えていらっしゃるかもしれない。その方々にも『三銃士』カンパニーの心の歌声が届いたら更なる幸せだ。今回の公演はチャリティー公演でもある。自分にできる何かが誰かのためになるかもしれない。そう思いたい。

一人はみんなのために...みんなは一人のために.....

祝・『三銃士』初日。
貴婦人の皆様、ごきげんよう。あ、紳士もいるのかもしれないね。

アラミスです。

初日まであと1日。期待に胸が膨らむね。

我らトリオを始めメンバー一同、誰も彼もがやる気十分だ。


しかし「9月のパリ」は肌寒いはずなのに、何故かものすごく暑い気がする。湿度もごっつう高い気がする。気のせいだろうか?

絆の固さ

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舞台稽古、初日終了。

殺陣もふんだんにあるし場当たりだけでも相当時間を喰うので、予定通りにスケジュールが進まないのではと思っていたが、なんとなんと「巻き」で進行した我らが『三銃士』カンパニー。「巻き」って分かる?

さとしアトス、祐二ポルトス、石井アラミス。俺たちは周りから見るとかなりの自由人なんだと。それでついたあだ名が「三自由士」。

先日のオケ合わせの日も、「出番まではまだだろう」とタカをくくってB1の「丸亀製麺」でランチをのんびり食べていたら、「三銃士のみなさん出番ですよ。みなさん待ってます」と演出部に急ぎ呼ばれてしまった次第。キャストとオケのメンバーには「三銃士のうどん待ちです!」と報告されていたらしい。当たっていただけに何も言えないが「うどん待ち」って響きが情けないし恥ずかしい。

そんな俺たちだが、結束の堅さは抜群だ。少なくとも讃岐うどんよりは固い。

初日にはそんな「絆」をお見せしたい。


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ツイてる。俺はツイテいる。

誰よりも。『三銃士』の誰よりも、っていうか人類の中でもかなり上位のツキ具合だろう。

何がツイテるのかって?聞きたいのか。そうか。

帝劇の稽古場のフロアに自動販売機があってな、いわゆる、お金を入れると点々々がクルクルクルっと廻る当たり付きの販売機だ。街にもよくあるだろ、誰も当たったことがないあれ。
帝劇に16年勤務している音響さんも「入社以来、稽古場の販売機で当たった現場をマジで一度も見たことがない」と言っていた。

もうお分かりかと思うが、わたくし石井一孝が見事に当てました!!!帝劇100年の歴史の中で多分3人くらいしかいない「黄金の当選者」は私だ!

130円を投入し、どのボタンを押すか少し考えた後、柔らかな親指の腹で気怠くさりげなく「アップルジュース」のボタンをプッシュした。ゴトンという音と共に、アップルのボトルが逆さまになって取り出し口にダイブしてきたその瞬間、時が止まった....。

「ピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

スロットマシーンのような4桁の数字に「0000」が並んでいた。俺の目は大きく見開かれ、瞳孔は開きかけていた。しかしそんな状況でも俺は見逃さなかった。
数字の並びは「7777」ではなく間違いなく「0000」だった。

「あれ、これ当たったんじゃない?」

どうしていいか分からず、某事務所の敏腕女子マネージャーさんに質問する俺。

「カズさん、早く押さないと取り消しになるよ」という声が返って来た。え、そうなの?こんな重大な歴史的快挙が急がないと取り消しになるの?

普段は沈着冷静な俺だがさすがにこの時は慌てた。

火事場の馬鹿力というのはこういうことを言うのかもしれない。渾身のパワーと、目にも止まらぬ俊敏さを右手の親指にこめてボタンを押した。早押しクイズでも優勝するほどの実力だった。

「ゴトゴトン」

鈍い音をたてて2本目のペットボトルがダイブしてきた。

「アップルジュース」だった。

何故だ?何故ほかのジュースにしなかったのだ?同じ味で2本はきついだろ!落ち着いて考えれば分かることなのに...。

でも、3秒で気を取り直し、湧き上がる喜びと実力の笑顔でキャスト全員に報告したのは言うまでもない。驚きの顔と轟く歓声に包まれる俺。43年の人生であれほどの賞賛を受けたことはそうない。俺はツイている。

問題はツキを使い果たしてしまったかもしれないことだ。

初日まであと4日。アラミスにもツキが残っていますように...。
稽古場稽古、すべて終了!

できることは出来る限りやったと思う。あとは劇場で衣裳やセットなどの最終チェックを残すのみ。

今日も我らトリオはノーヒットノーラン達成だ。バッタバッタと三振の山を築くような良いピッチングをしたと思う。しかし罠の多いスコアなので何度やっても安心はできないけど。例え味方のエラーから失点するようなことになっても、俺たちは信頼の絆でつながってるので決して負けることはない。遂にその境地にまで達したと思う。

写真は「オーケストラをバックに美女2人と撮影し満面の笑顔のアラミス」

どうよ、このスマイル。


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『三銃士』の稽古も大詰めだ。

開幕を7日後に控え、稽古場の温度はヒートアップして大変なことになっている。それもそのはず、オーケストラが参加してくれているのだから。

今回の音はミステリアスで躍動的で複雑だ。それでいて覚えやすいところがボーランド&ボーランド・マジックと言ったところか。山田和也さんがご自身のブログで書いていらっしゃるように、あの『007』の雰囲気に近い気がする。荘厳でスリリング。八幡さんのアレンジがまたカッコいいのでそう思わせるのかもしれない。20人編成のオケは結構大きい規模で、ヴァイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスの弦部隊にトランペット・トロンボーン・ホルン達ラッパ部隊の厚い音は大迫力の世界。

明日は「最終オケ合わせ」。これが終わるともう後は劇場に移動する。すなわち開幕直前というわけだ。

緊張感と連帯感を持って挑んでいる我らトリオは、遂に今日何の間違いもなく全てのメロディーと歌詞を感情で紡いだ。完璧やった!俺たちはやればできるのだ!

え、昨日は.....?

過ぎたことは覚えてないな。時は移ろい行くものなのだ。

星に祈りを

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稽古は大詰めも大詰め、とうとう今日が「ピアノ通し」最終日だ。

通し稽古には大きく分けて3種類あってね、「ピアノ通し」「オケ通し」「舞台通し稽古」。ミュージカルの稽古は、まず序盤はピアニストさんと一緒に造り上げていく。それこそ3週間か4週間、歌はピアノで稽古していく。本番が近づいて来て、最初に通し稽古をする時は「ピアノ通し」ということになる。我らが『三銃士』の稽古ピアニストさんは3人体勢!国井さん・中條さん・宇賀神さんだ。「戦慄(旋律)の女三銃士」と呼ばれている。

役者が「ピアノ通し」をやっている最中、すなわち一昨日、昨日、今日、指揮者さんとオーケストラは別室でリハーサルを重ねている。譜面上の確認を中心としたリハだ。それがいよいよ合流し、役者とオーケストラが一緒になって通しをするのを「オケ通し」と呼ぶ。明日以降だな。

稽古場と別れを告げて劇場に入り、衣装もメイクもフル装備で通すのを「舞台通し稽古」と言う。初日の前日ないし初日の昼間に行うことが多い。

そんなわけで今日は最後の「ピアノ通し」。

昨日はアラミスとポルトスが同じ箇所で歌詞を間違ったので、アトスだけが正しい歌詞だったという恐ろしい事態があった。しかし、さとしさんは「きっと俺が間違ったんや」と不安になってフェイドアウトしてしまったとのこと。非常に申し訳ないことをした。俺も「いや、これは違うぞ」と勿論気付いたのだが、口が勝手に喋っていたのだ。

3人しかいないトリオのうち2人が同時に間違った場合、お客様には正しい人が間違ったように映るに違いない....。数の論理とは恐ろしいものだ、誠に恐ろしい。

昨日は七夕。何か祈ろうと思っていたのに疲れて寝てしまった(T_T)。だから今祈ろう。


「神様、どうか本番でアトスとポルトスが同時に間違ったりしないように監視してて下さい」


7月6日。

我らがダルタニヤン 井上芳雄くんのバースデイだ。なんと芳雄が32才になった。初めて会った時はまだ20になるかならないかだったと思う。そりゃあアラミスも40代になるわけだ(笑)。

初めて会ったのはまだ俺がマリウスをやっていた時じゃなかったかな。「僕、井上芳雄っていいます」ってキラキラした瞳で楽屋に挨拶に来てくれたと記憶している。なんて礼儀正しい若者なんだと感心した。

初めて共演したのが2004年の『ミス・サイゴン』。あの暑い夏を、芳雄と坂元健児くんと俺であ〜でもないこ〜でもないとディスカッションしながら互いにクリスを創っていった。あんなに刺激的な現場はそうないと思う。今でもいろんなことが蘇ってくる。稽古場の広さや、稽古場までの曲がりくねった道、ランチブレイク中に見上げた空の青さ、みんなで食べたランチの味。なんか全て原色の記憶だな、何でだろう?

あの時の芳雄の演技とセンスにも驚嘆したんだけど、今回のダルタニアンは凄いぞ。7年ぶりの再会なので時ももちろん経っている。だが、時の問題ではなく、井上芳雄という俳優のスケールがとてつもなく大きくなったと思う。「エネルギッシュ」で「コミカル」で「ナチュラル」。素晴らしい成長だし、天才の開花ではないか。

持って生まれた彼の「ツッコミのセンス」もさらに鋭く磨かれている。今回のキャストは90%以上が「ボケ」なので、芳雄が生き生きする現場となっている。あ〜俺はもちろん「ボケ」の一派だ。さとしさんと祐二がどっちタイプかは述べる必要もないだろう。

『三銃士』の開幕まであと10日余り。稽古場では連日「通し稽古」に入っている。殺陣シーンの特訓でかなり足腰がキツいが、みんなに良い作品をお見せしたいので頑張ってるよ。見せ場はすべてだけど、芳雄のダルタニアンは相当良いよ。若く逞しくひょうきんで瞬発力のある好青年を見事に造り上げている。さすがの貫禄だ。

楽しみにしててね!!

あ、もちろんトリオも頑張ってるぞ。やっと歌詞を間違えなくなってきたからな。3声ハーモニーの曲が多いんだけど、えらい難しくてね、3人のうち誰かが忘れるんだよメロディーか歌詞を。それがなんと、随分覚えて来て息があってきたんだから大進歩だぞ。何?出遅れてないかって?ダルタニアンに支えられてないかって?君は稽古をこっそり見たんじゃないのか?

良いんです!!!トリオはガッツリ初日に照準を合わせているんだから...。

反省の心持ちで明日からペースをグッと上げて、ダルタニアンを守り支える三銃士になりたいと思う。なれるはずだ。なれると思う....。

芳雄、誕生日おめでとう!愛と勇気と冒険に満ちた一年になりますように.....!

結婚

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昨日、大切で大好きな友人が結婚した。

もう何年も前から一緒にご飯を食べたり、仕事のことを相談し合ったり、恋バナももちろん。
俺は恋愛相談はそう持ちかけられる方じゃないんだが、その際には親身になって返答するぞ。共に悩み共に泣き共に嘆くぞ。

誰と誰がつき合ってるとか他人の恋愛事情に異常に詳しい人っているよね?俺はこの分野にとてつもなく弱い。まったくもって人の幸せを知らないで生きている。だから、そういうアンテナ突出型の人にはビックリしてしまう。

「ねぇ知ってる?庶務の1番人気のメグミちゃん、営業2課の田野倉くんとイイ感じなんだって!この前、南青山のイタリアンで2人だけのディナーを楽しんでたらしいの。ワインはボルドーの"赤"とチリ産の"白"を頼んでたって!あの奮発ぶりは下心大有りね....」

「ほら総務の下平宏志くん、うちで唯一のイケメン。まことに残念な報告だけど、もう彼は他人の手に渡ってしまったわ。誰が手をつけたと思う?意外よ...まったくもって意外だわ...。ふ〜、秘書課の吉澤さんなのよ。確かにあの子は可愛いわよ地味だけど、でもでもでもね、ずっと結婚前提の彼氏がいるって言ってたじゃない?わたし、あの子は信用できるって思ってたのに...。何があの子を変えたの!もう信じるものは何もないわ!あら、いやだわたしったら負け犬のオバサンみたい...。」

「夏の飲み会の席に相応しい話題をしたいと思います。ジャジャ〜〜ン、石橋部長ついに破局で〜〜す!ってまだ離婚届は提出していないんだけど時間の問題みたい。何でも奥さんの方に若いツバメが!っっっっびっくりよね!でもこれで、あの情熱的で、渋い、何といっても仕事ができるカッコいい年上男性がシングルになって帰って来るの。我が社にとってはこの上ない利益だわ。まずは私がこの美貌とナイスバディーを駆使して、ツーショットでディナーに行ってきます....な〜んちゃって!」

世の中にはこのように恐ろしい情報通がいるらしいのだ。是非とも、俺の身辺調査だけはしないで欲しい(笑)。

話は元に戻る。

奥様はとても可愛くて聡明で素敵な人だ。きっと我が友人の手を取り、励まし、支えていってくれるに違いない。

素晴らしい!誠に素晴らしい!心から嬉しい。ホントにホントにおめでとう。
2011年も半分終了....。

こう書くと物凄く寂しい気持ちになる。「まだ半分ある」こう考えれば明るくいられる。

"コップの中の半分の水"理論だ。「もう半分しか無い」と捉えるか「まだ半分ある」と捉えるか。

"財布の中の1000円"理論と置き換えても良い。もう1000円しかない。「い・ろ・は・す」10本も買えない、と考える人もいれば、いやいや1000円あれば何だってできるよと思う人もいるだろう。どんな価値観を持っても自由だが、明るく前向きに生きたいものだ。

とあるところに『三銃士』のCDを探していた青年がいたとする。彼は一生懸命ネットで検索して2種類の『三銃士』のミュージカルCDを見つけ出したとする。彼は喜んで海外から取り寄せたとする。これはキャスト違いだな、よし!と思ったはずだ。

さて届いてみたら「単なるジャケット違いで中身はまったく同じCD」だったとする。どうやら相当凹んだらしい。片方は相当高かったからだ。

でも"中身は全く一緒でもジャケが違うから良いか"理論で、明るく生きようと誓ったそうだ。






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