2010年11月アーカイブ

朝から晩まで、坂本くんと『フェンシング倶楽部』の合宿練習に励んでいる。演出家のクリストファー・レンショウさん曰く「登山をするくらい激しい運動」ということなので、俺たちの気分としては『チョモランマ探検倶楽部』に所属してしまった感じだ。

汗が止まらない。これはいつもか。足は棒だ。目が霞み、意識が遠のく。それでも特訓は続く。突け。突け。手首でエンベロップ!ショルダー!ショルダー!ヒップ!!

目指せども目指せども頂上など決して見えない遠い道のり。。。チョモランマの大きさに圧倒される。でもフラフラになりながらも足は一歩ずつ前へ進んでいる。

3合目の急斜面でちょいと負傷をした。手のひらで取らなければならない受け身を、右肘で取ってしまったらこのザマだ。赤紫色に腫れて来た。

それでも俺たちは登る。明日の太陽に向かって...。



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もうすでにドップリとロス・アンジェルスの空気に浸かっている。

そう、時は1805年。まだロス・アンジェルスがスペイン領だった頃。日本では11代将軍 徳川家斉の治世下にあった。

痛い...猛烈に痛い...右足の大腿部内側が痛い....。

ロンドンを離れ、日本で1日過ごしたと思ったらその翌日からアメリカ大陸へ渡った。
そして恐怖のフェンシング三昧。灼熱の太陽の下、坂本くんと共に過酷なレッスンに灼かれている。俺達は必ず生き残る。

ラモン総督の登場を固唾を飲んで待つがいい...イテッ。
やはり...人の心を動かすのは「人間力」だな。

『マイ・フェア・レディ』を通して....大地真央さんを見つめ続けてきて....俺の考えは確信に至った。

芝居・歌・踊り。ミュージカルの3要素。そのどれもが大切なことは言うまでもない。さらに、華・立ち姿・センス。一口には語れない重要な要素もいっぱいある。真央さんはその全てを持っている。

しかし

その全てを持っているから、人の心を捉え離さないイライザを演じられた、というわけではない。


....真央さんは仲間に愛される人なのだ。だからあれほどまでにお客様の心を動かせるのだ。


どんなに技術があろうとも、自分のことばかりで周りを振り返らない人は、本当の意味でお客様の心を動かす演技はできない。残念だがそういうものだ。

だから真央さんは素晴らしい。

『マイ・フェア・レディ』からは沢山の財産を与えていただいた。伝説の大千秋楽にも出させていただいた。そして、賞までいただいて望外の喜びだ。

でも

「人から愛される人であれ」

これを真央さんから教えていただいたことが、一番の財産かもしれない。



『マイフェアレディ』は永遠です。

大地真央さん...20年間のイライザお疲れ様でした!



大地真央さんが歩んで来た20年の日々の長さと、真っすぐに歩くために鍛錬されてこられた心の強さと、泣きたいことがあっても笑顔で乗り越えて来た真の逞しさ......。

今日皆様が目にするイライザはその全ての結晶だ。

生まれたばかりの赤ちゃんが成人するほどの時間...それがどれほど尊く深いか!

俺に出来ることは誠心誠意ヘンリー・ヒギンズとして嘘のない人生を歩むことだけ。

あの笑顔・あの涙・あの怒り顔・あのひょうきん顔・あの....。


言葉にできない。


『有終の美』...それを飾れるよう頑張りたい。真央さんを愛し、カンパニーを信じ、『マイ・フェア・レディ』という作品に感謝をして。

行ってきます。


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渾然一体。

一心同体。

運命共同体。


クリープが、緩やかに渦を描きつつ香り高いカフェに溶けて行くように、キャストとスタッフとお客様が一つに溶け合った昨夜の『マイ・フェア・レディ』。

ご声援ありがとうございました!

大地真央さんのラスト・イライザを支えられる喜びと責任が、我々キャストにピリリとした良い緊張感を与えてくれている気がする。とても心地よい。今日もロンドンを生きてくるよ。


さて、写真のブツは『守護神』である。

その名も<ゴルゴ13>だ!!!!!言わんでもわかるな。

実は、『ブロードウェイライブ』の日に手紙と共に届けられたのだ。なんでも「リイド社」(さいとうたかを先生の出版社)の方が「どうやら石井一孝という風変わりな俳優がいたくゴルゴを愛しているらしいので、このスペシャル・ジッポライターをあげようじゃないか!」と思ってくれたらしいのだ。めっちゃ嬉しいっす。

ジッポだよ、ジッポ!!何か有名なメーカーではないか?きっと火の点き具合なんか素晴らしいのではないか?

いやあ常日頃から公言していると嬉しい事ってあるんだなあ。もう肌身離さず持ち歩き、今は楽屋の『守り神』になってもらっている。

ヒギンズはゴルゴに守られながらあと3日、魂で生きたいと思う。






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4D - 6T

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2010年11月17日


運命の一日がやってきた。そう、大地真央さんのイライザ卒業公演の開幕だ。


出演者一同、スタッフ一同、関係者一同、そしておそらくお客様一同が同じ気持ちで揺れている。4日で6公演。水道橋の「JCBホール」にて。

「寂しい」「切ない」「名残惜しい」「まだ早い」

王選手が引退したあの日。長島選手があの名スピーチをなさったあの日。誰もがそう思ったのではないか.....。


でも一番心を揺らしているのは真央さんなのだ。20年もの長きにわたり、美しく逞しく清らかに『イライザ・ドゥーリトル』を全うして来た真央さんなのだ。

お客様と共に一瞬一瞬を生きたいと思う。大好きな真央さんを見つめながら....。
Maybe far away....or Maybe real nearby
He may be pouring her coffee
She may be straightening his tie......

I bet you they're sweet
I bet you they're smart
I bet you they collect things like ashtrays like art
I bet you they're good
Why should they be?

Their One Mistake was giving up me...... 



 一昨日は『Broadway Live 2010』にご来場ありがとうございました。運命の『マイ・フェア・レディ』の最中ではありますが、名曲の雨霰に囲まれ、大声ブラザーズ&シスターズの美声に包まれ、リフレッシュできました。ご堪能いただけましたか?


時折、こういったガラコンサート企画があり出演させていただいていますが、実に素晴らしい企画だと思います。一番の理由は、やりたくてもできない役の歌をお客様の前で歌えるということだね。俳優がやりたいと願ってもタイミングや運でできないことってあるからね。だからこそ、こういう企画では「願望」が陽の目を見るというわけさ。

小西君の『Why God Why』や戸井さんの『Bui-Doi』がどれだけ素晴らしかったか!!観て下さった方はよくお分かりかと思う。歌いたい・演じたいっていう想いって何より凄い。

俺はまあ、かねてより愛していると公言している『レント』のロジャーの歌を歌った。「One Song Glory」と「What You Own」(ブラザー坂元健児くんとのデュエット!)。
ええ、もちろん一度も舞台でやったことはありませんよ、はい。良い作品だなあと思ってはいたが気がついたらロジャーのお父さんくらいの年齢になっていただけだけだ(T_T)。

こぼれ聞いた話によると藤岡トーマスが今ロジャーをやってるらしいね。お〜〜そりゃ良いものになるだろう。是非観てみたいなあ。

そして、もう1曲、当ブログで「何の曲でしょう?」とクイズにした曲だが、ミュージカル『アニー』の『メイビー〜トゥモロー・メドレー』でした。
正解者さん、おめでとう〜〜〜〜〜〜!

選曲の段階で、俺が歌いたい曲と制作さんからリクエストされた曲があるんだが、アニーは後者だ。

俺はアニーを確か1度だけ観たことがある。もう10年以上前だと思うが。もちろんなるほど名作だとは思ったが、詳しい内容や曲目は忘れていた。しかし、今年の夏に友人がやったコンサートを見に行ったら「トゥモロー」が歌われてね、めっちゃ感動したんだよ。

何が好きかって!メジャーコードの明るい曲調が、Bメロで突然マイナーコードに一時転調するでしょ!?あそこなのよ!もう胸を串刺しにされて焼かれたくらい感動してね。そこで今回リクエスト曲の中に「トゥモロー」のタイトルを見たから、二つ返事でオーケーしたんだな。

しかし音資料が来て、さらに譜面が届いたところ、なんと「メイビー」という曲とのメドレーになっておる。顔面に縦線が入った。「トゥモロー」は知ってるが「メイビー」は知らん。博多・名古屋・大阪・広島と巡っている間、実は「メイビー」をブツブツ歌っていたのだ。いやあ難しい曲だね。

『アニー』というミュージカルの曲は、少し調べたが、かなり難しい曲が多い。作曲家も子供が歌うから簡単にしようなんて思ってない。素晴らしいメロディーと凝った転調の嵐だ。大人が歌ってもなんらおかしくない作品だ。

そこで大人代表の俺が登場ということだ。

ただ、どんな大人でも良いわけじゃない。心は童心に満ちていて体は大人。そういう人しか似合わない。すなわち俺だ。

歌詞は英語で歌ったのだが、歌詞の内容にグッと来た。



『お父さんとお母さんは遠くにいるの...。
ううん、もしかしたらすごく近くにいるのかもしれない...。

お父さんはお母さんにコーヒーをいれてあげてるの。
お母さんはお父さんのネクタイを結んであげてるの。

ふたりとも優しくて頭がよくて骨董品を集めていて素晴らしい人なの。

お父さんとお母さんのたった一つの過ちは、私を見捨てたこと....。』



「メイビー」の歌詞はこんな感じだ。ど、ど、どうよ。アニーは孤児院にいる女の子だよ。胸が苦しいじゃないか。健気じゃないか。お父さんが骨董品を集めているっていう所がグッとくるじゃないか。どえりゃあ泣ける。「トゥモロー」も同様に号泣内容である。

そんなこんなでアニーを体験したのさ。個人的には、「トゥモロー」は、祖師ケ谷大蔵や上新庄や大曽根や久留米など、日本各地の商店街の八百屋のオジちゃんも知ってると思う。いや知っていて欲しい。

なんなら俺が歌詞の内容をオッチャンの耳元で囁こうか?きっと涙腺が決壊して野菜が水浸しになるに違いない。




おはようBaby!!!!


やってきたよこの日が。いわゆるガツンと歌う「歌」ってやつは『マイ・フェア・レディ』には無いのでかなり久々な「歌い手」日和。

「女は人の真似ばかり〜〜〜〜頭を使わない〜〜〜〜」っていうのは毎日歌って追ったがの。あれは歌かいな?

今日は昨年のディナーショウをリフレインさせる「大歌」「派手歌」「難曲」「名曲」のオンパレード。雨アラレでございます。よくもまあこんなにも厄介な曲ばかり.....夜の部が終わる頃には出演者一同、疲労と達成感から魂が吸い取られていると思います。楽屋口では優しくしてあげて下さい(笑)。

ああ、ちなみに正解者はいる模様です。オホホホホ。さあ何でっしゃろ?

写真はひと足もふた足もみ足も先の『アラミス』でございます。『さとしさんアトス』『ゆうじポルトス』との貴重な3ショット。ちらっとミュージカル「三銃士」の取材があってね。



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今日は忙しい一日だ。なんか芸能人みたいだ。

午前中から「必殺フェンシング教室」で影の特訓。総督ラモンは、もうリスかアライグマくらいとは戦える実力だと思う。

そして三銃士の取材で、さとしさん、ゆうじと対談をしてきたよ。お〜〜、このストロングな顔ぶれ!まだ1年近く先の事だがブルブルと喜びが広がってくる。アラミスが楽しみでならない。

そしてこれから、14日の「ブロードウェイ・ライブ」のリハーサルと来たもんだ。歌詞が頭の中で唸っている。あと2日。燃えるぜ、おい。

ところで意外な著名曲、まだ当たっておらん気がするぞ。まだファイナルアンサーじゃないだろうね?



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さて、みなさん。ごきげんよう。

広島風お好み焼きの味とおたふくソースのコクがまだ舌に残ったままではあるが、『ブロードウェイ・ミュージカル・ライブ 2010』のリハーサルに行って来た。

あの姿月あさとさんもいらっしゃっていた。かつて、「エリザベート」で姿月さんの恐るべき美声にノックアウトされたことを覚えている。

演出は、なんと浜畑賢吉さん。元ピッカリング大佐だぞ!
『マイフェアレディ』の大先輩です。ご一緒させていただくのは初めて。
至極光栄だよ。

こういったミュージカルのガラコンサートには何度か出させていただいたことがあるが、今回のキャスティングはいつにも増して濃い気がする。うん、幸二郎もいるし。
しかし一番の根拠は、男性陣で歌うあの曲のせいかもしれない。うわ〜みんな声デカ!
声のばし過ぎ!

そんな中、俺はね、なんとあの曲を歌うんだよ、ソロで。これは意外な1曲ではなかろうか?それはそれはかなりの著名曲で、まあこの曲を知らない人はそういないだろうよ。まったく演劇に興味のない、祖師ケ谷大蔵の商店街の八百屋のおじさんとかでも知ってるかもしれん。

しかし、石井一孝、この曲を人生で初めて歌います。実は好きだったんだよ、コッソリと。

さあその曲とは何でしょう?

ヒント1....ミュージカル曲。
ヒント2....めっちゃ有名。
ヒント3....俺が出演したことがある作品の曲かどうか、それは言えない。
ヒント4....コード進行がカッコいい。
ヒント5....歌詞が心をキュンとさせる。

以上です。当てたら偉い!まあ無理だろ。


おやすみ。






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朝日と夜露

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朝日を浴びながらブログを書く。
僕の日課。

ミュージカルの昼公演があるおかげだ。
11:30、12:00。どんと来い。

夜露を浴びながらブログを書く。
昔の僕ならこうだった。

男の心をざわめかす夜のせいだ。
4:00、5:00。当たり前。



博多・名古屋・大阪・広島では本当にありがとう!僕自身4度目となる『マイ・フェア・レディ』でみんなの笑顔と会えて幸せでいっぱいだ。広島では「牡蠣の土手鍋」と「焼き牡蠣(殻付き)」「お好み焼き」をお腹いっぱい食べて来た。やっぱり毎年広島には来なきゃいかんじゃろう。

そして今日。ふたたび朝日と共にブログだ。

『ゾロ・ザ・ミュージカル』制作発表のおかげだ。
さあ、ちょいナルな世紀の悪役が始動する。

民衆よ、待っていろ。




広島にやってきた。

なんでも今回の広島で、4年連続の広島公演となるらしい。誠に結構!広島は我がレコードコレクター人生でも最も思い入れのある良店揃いの街なのだ。

加えて、お好み焼きも上手い!牡蠣もふぐもある。何もかもが俺のための街と言えよう。

そんな大切な街で、明日、『マイ・フェア・レディ』が上演される。場所は「アステールプラザ」。大地真央さんのラスト・イライザ公演も残り8回。史上最高のマイフェアとなるようキャスト、スタッフ一丸となって走り続けている。是非見ていただきたいです。

明日、真央さんの笑顔と再会するのが待ち遠しい。

まあ、S役なので泣かしたりもするけど(笑)。
食・・・旅烏にとっての癒しのオアシス。

我が家を離れ、孤独と闘いながらの旅公演で俺の心を満たしてくれるのは、なんといっても土地土地の美味しい食べ物だ。それしかない。

博多では「長浜ら−めん」「水炊き」「ふぐ(2回)」「超絶和食」など、ほっぺたが7回ほど落ちたと思う。「ごまさば」と結婚しても良いと本気で思った。

名古屋はあっと言う間だったのであまり堪能できなかったが、しっかりと霜降り焼き肉をいただいてきた。ありゃあうみゃ〜でかんわ。
八丁味噌ラヴの俺としては、「味噌煮込みうどん」は絶対食べたいと思ったのだが、今回は「味噌きしめん」で手をうった。これは東京では食べられない。「赤出し」とは再婚してもいいと本気で思った。

そして大阪。

まあ、この土地は94年のレミゼ・マリウスでのデビュー以来、合計すると1年くらい住んでいる馴染みの土地でな、数えきれないくらいの美味しいものを食べて来た。
ふだんあまり食べない「お好み焼き」「たこやき」を始め、「イカ焼き」も好きやなあ。ポークカレーは決して存在しない「カレー屋さん」もユニークで好きだ。

今日は、我らが愛するマエストロ 井村さんに連れて行ってもらい、日本一美味しいという鳥料理屋さんに行って来た。

口に入れたら溶ける鳥皮の刺身。マシュマロのようなレバの刺身。砂肝、ハツ、モモも刺身で。1杯5000円もする日本酒は今も喉に記憶を刻んでいる。その後、七輪でゆっくりこんがり焼く絶品のBird 。お母さん、俺を生んでくれてありがとう。このレバとは3度目のウェディングベルを聞いてもいいと本気で思った。


このような日本各地の「食」が我ら『マイ・フェア・レディ』カンパニーを支えてくれているのだ。ありがとう日本の大地よ。

博多の昼公演と夜公演の間、もちろん俺らはランチを食べるのだが、その日のヒギンズ楽屋では幸せな時が流れていた。可愛いオナゴ達を呼んで、ささやかな食事会をしたのだ。公演の心地よい疲れの中、楽しいおしゃべりと美味しいご飯に癒された。夜公演はかつてなく絶好調だった。

「食」・・・だけではなく「美しい時間」も大切にしたい。




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