2010年9月アーカイブ

新しい世界に触れる時ってなんだか妙に緊張すると思わんか?書道塾に通いだしたあの日、クラシックバレエを習い始めたあの時、エアロビックスウェアに足を通したあの瞬間、不安と恐怖と苛立ちと少しばかりの好奇心が同居した不思議な感覚。

40過ぎるとなかなか今の世界の外に出なくなるんだけど、いや疲れるし(笑)、しかし勇気を出して新たな扉を叩かなくてはならない時がある。それがまさに今なのだ。

来年は、期せずして、はからずも、不意打ちを喰らったように、フェンシング系の役柄が続くのだ。1作品でも珍しいのに、2本もだよ、それも共に結構強くなくてはならない、ときたもんだ。

そして遂に叩いたよ。文字通りフェンシング教室のドアを....。

初めての場所、初めての相手。どんな先生なのだろう?毎日、剣で人を刺すような人だ、腕周りが80cmくらいある勇猛なゴリラ系だったらどうしよう?胸毛はもちろん生えているはず。


入室。床だけ見たらフローリング的でジャズダンス教室と同じだが、やはり空気が違う。男臭い。血が飛び散り肉片が舞う。そういった空気だ。この後、俺は生きてこの部屋から出られるのか?殺すか殺されるか?入室してから先生と会話をするまでの1分間で、これから起こるやもしれん最悪の事態まで想像し、俺は身構えていた。

「あ、石井さん、ようこそいらっしゃいました。初めまして。」

「え?フレンドリー?待て、安心させておいて一気に攻め落とす気だな。フッ、その手は食わんぞ」

「フェンシングっていうと敷居が高いイメージなのか緊張される方もいらっしゃいますが、子供でもやっていますから大丈夫ですよ。ゆっくり基礎からいきましょう」

「な...優しいぞ、それにカッコいいフェイス。さぞやモテるだろう。こんな穏やかな顔で血を好むとは人は見かけによらないな」


   <それからたっぷり1時間半くらいレッスン>


お〜〜、とってもタメになった。フェンシング、こりゃあ面白いかも。何といっても説明がわかりやすい。懇切丁寧。それに胸毛もはえてない!俺は誤解していた。この先生には付いて行ける、そう確信した。

初めての出逢いだからと言って悪い事ばかり想像するものじゃない。それを学んだ一日だった。


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愛しい毎日

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ヘンリー・ヒギンズとしてイギリスの街に生きる毎日がこんなにも愛しいなんて、こんな気持ちになるなんて、想像もしていなかった。

劇場で、初めて「マイ・フェア・レディー」を観たのは、おそらく1994〜95年くらいだと思う。「レ・ミゼラブル」でお世話になっていた村井さんがヒギンズを演じておられた。大学時代に映画では見たことがあったが、舞台を観て、その奥深さに大いに感銘を受けて心から感動した。

アメリカよりもむしろ日本で評価が高い永遠の美少女オードリー・ヘップバーン。今だから告白しますが、Teenager の頃、密かにわたくし彼女を気に入っておりました。どこがって?そりゃあの顎のラインと目の形かな。あれが可愛いんだな。「ローマの休日」でも「マイフェア」でも、その妖精ぶりは抜群だった。

そのオードリー(ちなみに芸人のオードリーも好きです)と比較しても負けることのない美しさ・清楚さ・気品・知性・ユーモアセンス、そして実力を持った人。

それが...大地真央さん。

だからこそ20年にも渡ってイライザ役を演じて来られたのだし、何十万、何百万というお客様に「マイ・フェア・レディー」の素晴らしさをお届けできたのだと思う。俺が真央さんと出逢って今年で15年、いろいろな真央さんの役を見て来ているが、イライザはその中でもとりわけ好きな役だ。まさに最高のはまり役だと思う。

真央さんが今回の公演をもって「マイフェア」の「イライザ」を卒業される。これは演劇界にとって大きな衝撃となっている。俺は今もなお信じられない気持ちだ。なんだかすごく寂しい。もちろん「さよならは出逢いのはじまり」でもあるので、良い面もいっぱいあるのかもしれないけどね。

俺にできるのは、昨年の帝国劇場公演の時より1mmでも高く遠く深いところに到達することだと思っている。真央さんの瞳をはっきりと見据え、真央さんの呼吸にしっかりと応え、真央さんの心の動きをがっちりと受け止め、板の上で焦らずゆったりと構えていたい。だって1秒でも長く真央さんイライザを見守っていたいから...。そして、それが今までヒギンズとしての俺を励まし勇気づけアドバイスを下さった真央さんへの恩返しになるかもしれないので...。

大きな目的をもって毎日を過ごしているので、いつもより稽古が充実している。

今までに観た事がある人でも、今回の『マイ・フェア・レディー』絶対に一度は観てね。心の中で何かが動き出す音が聞こえると思うから。 




暑さ、寒さ、涼しさ・・・人の肌は様々な気温の変化を感じ取って生きている。

しかし、市井の声に耳を傾けると驚くべき事実が見えてくる。この夏、よもやという格好で寝ている人がいるのだ。驚くべき実態をご紹介する。

例1 東京都文京区在住  ひろし(仮名)君

「あ〜俺っちはトレパンはいて、上はダカハ〜っすよ。え、ダカハ〜だって。ああ意味がわからないの?だから裸だよ。つまり半裸っすよ」

ひろし君は今時の男の子なのか逆さ言葉を使ってるね〜。感心しました。それにしても上半身裸とは驚き桃の木ですな。

例2 大阪市喜連瓜破在住  さくらこ(仮名)さん

「う〜ん。どうしても答えなくちゃいけないの?ふ〜ん、だったらお小遣い頂戴!な〜〜んてね。いいよ、教えてあげる。あたしは〜ネグリジェ。めっちゃ可愛いやつね、ピンクの。ピカチュ〜のプリントがド〜ンてあるの!」

さくらこさん、なかなかアグレッシヴなお嬢さんでした。ちょっとドキドキしますね。ね、ね、ねぐりじぇってあまり見かけないからよく知りません。なんかシルク系でしょうか?

例3 名古屋市名東区藤が丘中央商店街でお見かけした ンドゥグ(仮名)さん。

「あの〜わたしね、ひまないだけど、しつもんいいよ。寝る時?あ〜それね。自然にカエル一番。うまれたまま!みんなそう。にほんじん服キルのおかしい。子供かな〜って思うよ。では私、急ぎますのでもう行ってよろしいでしょうか?」

来ました来ました!!南国の血が騒ぐのでしょうか?裸族登場でございます。ここなんですよ、今回もっとも謎なのは。市場調査をしましたら全裸系が意外に多いんだよね。ほら、洋画とか見るとなんだか西洋人って裸でぬくもりを感じてる系だよね?きっと暑がりなんじゃないか?胸毛もモジャって生えてる人多いし。

実は俺は、寝る時は春夏秋冬問わず、絶対に長袖だ。まあ概ねパジャマ。時折スウェット。いずれにしても上半身は長袖でなくてはならない。君らは半袖で大丈夫か?朝4時〜5時くらいに寒くはならんか?俺は半袖で寝るとひじから下が寒くて寒くてどうしようもない。それで、いかなる熱帯夜でもロングスリーブで寝ている。

驚くべきことにこれはどうやら少数派らしいのだ。

自分の常識は他人の非常識とも言うし、いろんな人がいるからな〜とも思うが、今更ながらびっくりしている。



恥じらいつつ、とまどいつつ、真っすぐだけを見つめて、緊張気味にあごを引いて立っていた生徒達。その初々しさと煌めきは大人が束になっても適わない。昨年4月。入学して最初の授業の時がとても懐かしい。

縁あって『尚美ミュージックカレッジ専門学校』に入学し、縁あって石井の教え子となった彼ら。

先日、俺の今年度最後の授業を終えて来た。といっても、彼らはついこの間2年生になったばかりで、3月の卒業までまだ半年も残っている。にもかかわらずラストの授業だった。それは、これから怒濤の舞台攻勢でお休みがどれくらい取れるのかが分からないから。舞台の稽古はけっこう過酷で、2週間に1日休みがあるかないかという時も多い。そして何時に稽古が終わるかもその日の進行次第。つまり予定が立てられないというわけ。

本番が始まると、今度は体調の維持が一番大切になってくる。もちろん、俺たちは調子が良い時も悪い時も舞台に立たなくてはならない。このような状態の時に授業を入れる事はできないので、つまりはもう最終授業になってしまったのだ。そしてこういう稽古と本番のクロスオーヴァーが来年の3月まで続く...。

最愛の生徒達ともうこれで顔を合わせられないのは何よりつらい。だってみんな一生懸命で可愛いんだよ。

最後の授業の最後に一曲歌った。『ミス・サイゴン』の「Bui Doi」を。俺からの応援歌になればと思って大曲を届けたんだ。みんな真剣に聞いてくれて嬉しかったなあ。そうしたらお別れの挨拶をした後に「一孝先生、私たちからメッセージです!」と言って、『マンマミア』の「Thank You For The Music」を逆プレゼントしてもらっちゃった(泣)。可愛いオレンジテイストのお花も添えられて。俺は中学時代からアバのこの歌が大好きでね。超名曲と思わんか?メロディーに加えて歌詞が素晴らしく、泣きそうになった。

今月はミュージカル学科全体の発表会もある。稽古次第で見られるかどうかが決まるんだけど、とにかく大成功を祈ってるよ。恐れる事なく、自分を信じて、でも一番は仲間を信じて頑張って欲しい。他人を愛せない人は人から愛されることもないからね。

人との出逢いは、人生の中できっと偶然じゃない。いや人生を動かすのは人との出逢いだと言っても良い。いつの日か、できるだけ早いうちに"同じ板の上で"再会しようね。





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ふわふわとそよぐ風...鼻をくすぐる草の香り...遠くにはほら灯台が見えるよ...浜辺にはカニを茹でている親子連れがいる...巨大隕石のように瞬く星星星...

とても憧れるが叶わぬイベント

それは『旅行』。

今年の夏は100連休だったはずだが、ついに旅行には一度も行けずじまいであった。ずっと働いていた気がする。何年か前にはブロードウェイにも行ったな〜。また行きたいなあ〜。企画を立てたらみんなも一緒に来てくれるかな〜?今は円高だから行くべきかもしれん。

そもそも旅行が大好きというわけではないが、時折行くとやはりワクワクするよね。見知らぬ場所のエキゾチックな空気が好きだ。

日本全国の円盤屋は全部廻るという不屈の精神の元、43都道府県は制覇した俺だが、どうしても手の届かぬ県が4つある。なんとか手に入れたい。これは恋心にも似た切なさだ。

1、徳島...阿波踊りの地か。瀬戸内さんや泉見洋平くんの故郷。魚が美味そう。

2、島根...出雲大社。日本人として行ってみたい気がする。「ミスサイゴン」のエレン役 石富由美子さんの故郷。石富さんは超美しくて超歌うまい女優さんだぞ。

3、鳥取...お世話になっているレコードコレクター仲間の奥様の故郷。鳥取は、東の文化と西の文化がまったく違うらしい。なぜだ?砂丘にも行きたいし興味深い。

4、沖縄...ヤシの実。パパイヤ。ビキニの乙女達。白い砂浜青い海。ゴーヤチャンプル。俺に似た顔。いらぶ。未だ足を踏み入れたことはないが、とてもフィットしそうな予感。


君の恋心は何県に向かっているのか教えて欲しい。ご当地自慢もあったら是非。
今日も日本列島は猛暑だね〜〜〜。みんな汗だくかい?

俺も汗だくだ。しかし、実は俺はそれほど暑くない(☆_☆)

世間では、やれ最高気温を塗り替えた!とか、京都で記録的な暑さだ!とか、日本は熱帯になってしまった!とか、いろいろ言われている。

確かに今年の夏は35℃以下の日は稀だ。子供の頃とは大きく違う。俺が子供の頃は30℃と言えば超暑かったからね。いや、俺だって寒くはないよ。暑いよ。

しかし「もう耐えられない」とか「気が狂いそうだ」とか嘆くほどじゃないと言っているのだ。まあ、それなりに暑い。

そこでその理由を考えた。

『体温』だ。

「つかぬ事をお尋ねしますが、あなたの平均体温は何度ですか?」

俺はかなりの実力でね、37.1℃や!どや!

牛の体温は40℃らしい。「牛に最も近づいた男」ともっと評価されていいのではないか?
巷で街頭インタビューしてみると、根性無しの体温の人が多い。すごいのになると35℃台だぞ。俺の見解ではオナゴほど35℃台が多い。何故なの?不思議だ。

俺のように「ハイパー高温系」は寒がりなんだな。なぜなら体中がポカポカしているのが普通だから、少しでも温度が低いと敏感に感じ取ってしまうのだ。逆に言うと高温はあまり感じ取れない。長所か短所か微妙だな。

ところで、牛の立場に立ってみると、今までの日本は寒かった可能性がある。てことは最近のジャパンの気温は人肌ならぬ牛肌でヌクヌク気持ちいいのかも(笑)。


人生には譲れないことが2つや3つくらいある。

例えば俺で言えば、ハムエッグにはソースをかけない。醤油だ。音楽は3コードの曲より複雑な進行の曲の方が良い。寝る時はあおむけではなく、常に俯せだ。

ここにきて、又ひとつ譲れない真実ができた。

「唐突ですが、あなたのバスタオルは何色ですか?」

別に俺が変質者だからこういう質問をしているわけではない。俺は変態かもしれないが変質者ではない。


一日の疲れを癒し、明日への活力をつけるために、今日あったいやなことを洗い流すために、ホカホカしたいために人は風呂に入る。俺は風呂が大好きだ。祖先はローマ人なのだろう。そして風呂から出るそのとき、あなたが手にするのは、それは「バスタオル」。

柔らかく大きいものがいい。香りも大切だ。タオルのあの独特の香りって良いよね。

しかし柔らかさよりも大きさよりも香りよりも重要なことは『色』だと気づいた。

俺は「オレンジ」のバスタオルが好きだ。さし色としてオレンジ色が入っているものではない。全体が紛れもない「オレンジ色」のやつだ。次に気に入っているのは「レッド」。これもいい。とにかくそういったカラーのバスタオルが好きな自分に最近きづいたのだ。世間の人々に聞き込み調査をすると、どうやらオレンジのバスタオルにこれほどの執着心を持つ人間は稀らしい。普通の人には「ホワイト」あたりが人気なんだろう。

なぜ「オレンジ」か?それは俺にもわからない。まあ気持ちが華やかになり、落ち着くのだよ。やはり南方の血が主張しているのかもしれない。



数学の達人にしてみれば、「Xの気持ちがわからないので連立方程式が嫌いです」という素人はやっかいだろう。
AORの達人にしてみれば、「デヴィッド・フォスター?なんだそれ?興味ない」という素人はやっかいだろう。
ミュージカル観劇の達人にしてみれば、「レミゼ?何それ美味しいの?ファントム?何それ犬の名前?ウェストサイド?脇腹のこと?」という素人はやっかいだろう。

俺はかなりの厄介者なのだ。

銀座のアップルストアに行って来た。いやさ、俺はマックユーザーだから。『Genius Bar』というコーナーがあってね、カッコいいお兄さんが困った素人相手にいろいろ分からないことを教えてくれるのさ。それも無料で。

俺はパソコンの知識がまるで無い。というか聞いても理解できないんだ。OSという言葉も聞いたことあるが意味が分からんし、USBっていうのとファイアーワイアーというのの違いも分からん。パソコンのメモリーがあとどのくらい残っているのか見方も分からん。本当に「脇腹レヴェル」なのだ。

最近の俺の最大の興味は、所有CDを次々にマックに取り込む事なんだが、16000曲ほど入れたところ、「あなたの起動ディスクは残りのスペースがほとんどありません。ファイルを消去するなどしてスペースを作って下さい」とお告げが出て来た。

起動ディスクって何だ?ファイルってどういう意味だ?

俺の頭のメモリーの容量を増やす方が先だと思った。

そこで先述の『Genius Bar』へ駆け込んだというわけ。そうしたら、やはりパソコンの全容量の95%以上が音楽で埋まっていて、もうCD1枚も取り込む事はできないくらいパンパンですと言われちゃった....。げ、そこまでかよ!そ、そ、そ、そ、それではどうしたらこれからもCDを取り込んで行けるのですか?とすかさず聞いたら「1テラくらいの外付けハードディスクを買ってそちらに音楽部分を保管して下さい」みたいなことを言われた。

寺?神聖なものなんだな。思考速度の速い俺は瞬時に察した。

「そのお寺はどうしたら手に入りますか?」

「量販店に行かれて購入されたらいかがでしょうか?」

「ビックカメラなどのことをおっしゃっていますか?」

「ええ、まあ。どことは言えませんが...」

このようなプロと素人の微妙な攻防があり、俺は帰宅がてらそのブツを手に入れた。なんてことはない。テラというのは容量の単位で「テラバイト」とかいうのだ。お寺でバイトしてるわけじゃないぞ。それを買ってきてパソコンにUSBという長方形な先端でつないでみたら、なんだかしらんがグイグイ流れて行ったようだ。1時間くらいかかって「i-tune」の内容が移動した模様。しかし、このあとの処理が分からなくなっちゃった。消えたら怖いので、前に進めない。もし16000曲が消えたら俺の何千時間が消失することになる。

また『Geniusu Bar』に行くことになるな。

はやく素人を抜け出したい。

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